2018年5月11日に発売された「ちはやふる」38巻です。
表紙は千早。調子が良すぎて逆にヤバイという展開です。忘れがちですが主人公は千早なんですよね・・・。
そんな38巻をご紹介します。
ちはやふる38巻の内容・あらすじ
第194首:新に勝つための毒性
太一の短髪化に一同仰天からスタートです。
名人位・クイーン位挑戦者決定戦
- 真島太一 vs. 綿谷新
- 綾瀬千早 vs. 結川桃
が始まります。
この挑戦者決定戦は3試合の内、2勝先取で勝ち上がりとなります。
周防名人もふらっと見に来ますが、太一の短髪に驚きを隠せません。
そんな周防名人に対して、太一は「おれ勝ちますから。もしおれが勝ったら、おれの言うことひとつ聞いてください」と言います。
そして意味深なのは、続けて言う「ひとつだけ、必ず勝つから」です。
どうもこれは、太一 vs. 新の戦いは、1-1にもつれて最後は新が勝つという流れなのかなと予想させてしまいます。
しかし、新は、太一にとって自分が通過点しかない可能性に思い至り、自分もまた太一は通過点だと思っていたことにハッとします。
そんな中で試合が開始され、1枚目は太一と千早が取るのでした。
太一が新に勝つ秘策。それは千早からヒントを得た「誰かのために勝とうとすること」。そして、「素直に無邪気に、その毒性に無自覚に」というものでした。
第195首:接戦
太一に釣られて入ってきた周防名人ですが、千早に注目しだします。「これは・・・だれが綾瀬さんをここまでにした?」と思います。
そして相手の結川桃も、千早の強さを認めながら、高3に怪物は2人もいらんと気合を入れ直します。(もちろんクイーンが高3の怪物です。)
結川桃は「札、移動します」と言って、ほとんどの札を左側に寄せてしまいます。右側を攻めてくる攻めがるたへの対策であり、自分のペースを取り戻していきます。
そんな良い試合の女子に比べて・・・男子はもめています。
太一と新は自分の取り札と主張してもめて、審判に判定してもらったりと、ドタバタしています。
それでも太一が、周防名人仕込みの戦いで、囲い手から札を取ったり、フェイントでお手つきさせたりと試合を優位に進めます。
しかしここで、「邪魔や、太一」と新がムキになり始めます。
第196首:1試合目の決着
「邪魔や、太一」と思ってしまったことにショックな新と、そう思っていいんだよと思う太一。戦いは太一リードで進みます。
そんな中、挑戦者決定戦を見に行くために、クイーンの若宮詩暢は東京行きの新幹線に乗っていました。1人で新幹線に乗って東京へ行くというのが初めてらしく、緊張と恐怖でガタガタ震えています。
隣に座っていたライブへ行くお姉さん達に助けられつつ、そのお姉さん達が落とした切符を拾って助けつつ、なんだか成長したクイーン。(キャラが濃い・・・)
しっかり者の女の人に弱い(祖母を思い浮かべつつ)と思い、そんなしっかり者の女の人でも助けが必要なことがあるんだと、どこか納得した感じです。
挑戦者決定戦の女子に戻ります。
絶好調の千早を前に劣勢の結川桃。しかし、ごまかしたくなる場面でもお手つきを自己申告する芯の強さが見えます。
第1試合は千早が7枚差で勝利します。お手つきを自己申告した件もあり、審判の西島さんから「次がんばってね」と声をかけられ、結川桃は感動します、
そして男子・・・またもめてます。
もめるのは新を苛立たせる太一の作戦ですが、最後の最後には、全てを手放すという周防名人の言葉もあり、太一が引きます。
そして3枚差で新の勝利となります。
しかし、最後にもめて新が取った札については、実は太一の方が速かったことが分かり、新に動揺が走ります。
第197首:雪降る空気が会場の空気を変える
最後の1枚よく引いたねと周防名人。せめて審判に聞けよと肉まんくん。きわどい取りだったじゃんと机くん。
それでも太一は、「周防さんだって引くでしょ?執着したら今日は勝てない」と冷静です。
クイーン若宮詩暢が到着します。雪とともに。
暑がりな結川桃のため、半襟Tシャツを持ってきたのでした。
新しい商品を目にして興奮を隠しきれずに着替えを手伝う大江さんが面白いです。
そして、なんだかんだ綿谷くんが勝つんでテンションあがらないと言って返っていく周防名人。
第2試合の開始です。
最後の取りが頭に残って混乱する新でしたが、千早が会場の窓を開けて、雪降る寒さの空気を入れたことで、ふっきれます。(子供時代を思い出した様子)
無理やり主張して悪かったと誤り、最初の5枚はメガネを外して取るのはどうやろう?とおもちかけます。もちろん断る太一でしたが、最後には「じゃあ運命戦になったら譲れよ」と言って決着します。・・・もう運命戦になるという前振りとしか思えません。
太一をライバルと認めた新は、全力で倒しに行くことを宣言します
第198首:早く取るのをやめなさい
女子の方は、開始1枚目で結川桃が賭けともいえる速さで取ります。
そんなことよりも注目は読手にあるようで、千早を鍛えた猪熊さんは「綾瀬さん注意よ、牧野さんの読みでも練習したからわかってると思うけど、牧野さんは・・・」
牧野読手にはクセがあり、「ユウ」が「イ・ユウ」に聞こえたりするそうで、調子がいいばっかりに千早はイ・・・の札に飛びついてお手つきをしてしまいます。
原田先生が千早に怒りの表情を見せます。
16歳の千早に言った言葉「早く取るのをやめなさい」が現実のものになったからです。
そして意味深なシーン。
お偉いさんの間下会長が若宮詩暢に対して「これまで3試合やったクイーン戦を名人戦と同じく五番勝負で決めることになった」と。再来年からなので今の決定戦には影響はないと言いながら、5試合するなら結川桃と綾瀬千早とどっちが良い?と問います。
ちはやふる38巻の感想
太一が髪をバッサリ切って幼少化し、新と太一は小学生の頃から変わっていない微妙な(絶妙な)関係性でしたね。どす黒い面あり、無邪気な面ありで面白い展開です。
女子の方は圧倒的に千早が強そうですけど、聞こえすぎて空回りの第2試合がどうなるか。
それにしても、次巻でついに200首ですね。
アニメ化・映画化の成功で人気も高まりましたが、そろそろ高校生が終わるのでこのあたりで完結時かな~とも思います。
しかし、再来年から5番勝負という下りも出てきたので、まだ続くのか?!
何はともあれ、挑戦者決定戦の行方が気になった38巻。次の39巻でも決着はしなそうですね。40巻で決着かな。どちらも2-1で新と千早が勝利と予想します。
39巻の感想はこちら!