30巻の感想を書いてから間をサボってしまいましたが、4月23日に発売された33巻の感想を書きたいと思います。
表紙はジョーカーズ。
ほぼほぼ順調に進んできたジョーカーズの月面活動ですが、ついに波乱が起こり山場を迎えたという感じです。
ということで、宇宙兄弟33巻のあらすじと感想をご紹介します。
宇宙兄弟33巻の内容・あらすじ
#305 そんな平和の中がいい
ゆるキャラのデメネコにハマっているムッタ母、小籠包うどんを食べているムッタ父、テレビを見るためにベティとの会話を終える息子クリス。
月面と通信しているにも関わらず、地球の家族は普段通りの平和さです。
そこに突然エディから、太陽活動のフレアのため、5日後に帰還することと天文台ミッションを完了させることを同時進行すると発表があります。
地球で待つ家族の平和な日常に戻ろうとエディは力強く宣言します。
#306 接続
こんな人いたっけ?というクジョーが登場します。
宇宙飛行士の健康管理をする専門医であり、ゲーマーの腕を活かして月面の重機を遠隔操作したりしています。
ジョーカーズ全員の健康管理に気を使いつつ、船外活動を志願したエディに、ストレス解消のためあっさりと許可を出したりと宇宙飛行士のことを知り尽くしている様子です。
船外活動で天文台ミッションを進めるエディは、ブライアン(酸素発生機)から酸素を補給しながら、こうやって後から来るものへミッションがつながっていくのだと思います。
#307 地獄のラストステージ
エディの最後の船外活動が終わろうとしています。(放射線を受ける量を合計しているようで、宇宙飛行士には船外活動の生涯リミットがあるようです。)
みんなが気をつかう中、ブギーは機械らしく、最後の船外活動はどうかとエディに尋ねます。
エディは「毎回これが最後かもしれないと思ってきたから、いつもと同じ、なんな変わらん」と答えます。相変わらずの渋かっこよさですねえ。
#308 NO.3
帰還準備のため月離脱ステージ<ライブラ>を点検すると、NO.3のタンクが異常を示します。
カルロとベティが点検に向かいます。
一見、異常は無いように見えたため、地上からの指示でタンク圧力を上げてみるカルロ。しかし、その同時に、ベティが筋のようなものを見つけます。
その瞬間、NO.3タンクが破裂してしまうのでした。
#309 破裂
吹き飛ばされたベティは地面の岩に体を強打します。
クジョーがバイタルを確認しつつ、現地ではカルロが診断し、ベティを基地まで連れて帰ります。
呼吸数が上がっている!というクジョーの叫びが気になります。
#310 診断
そんなことはつゆ知らず、ムッタとフィリップは天文台ミッションに邁進します。
基地に着いたカルロは、ベティの宇宙服を脱がして診断を始めます。
右側の鎖骨、肋骨が骨折しているようで全治2ヶ月と診断します。
これで安心かと思いきや、血液中の酸素濃度が低下し、危険な状態に。気胸または血胸を疑い、手術が始まります。
#311 気胸
「あんたやったことないんじゃないの、こんな手術?」と不安になるベティですが、「あるよ」と即答するカルロ。
手術器具を使い、胸から空気が排出され、気胸だったことが分かりました。
手術は無事に終わりホッとする面々。カルロが経験者で助かったと言い合います。
しかし、実はカルロは嘘をついていただけで、経験はありませんでした。それを見抜いていたクジョー含めて、ベティを不安がらせないためでした。
この事故により、ベティの人命優先のため、即時帰還の判断となります。
しかし、エディからムッタに告げられたのは、ベティを含めた4名の帰還と、2名は月に残るという判断でした。
#312 意志の強さ
人命優先としながらも天文台ミッションも両立したいという政府の移行を聞き、ハガードやエディは話し合い、4人は帰還、2人は残ると決めたのでした。
ベティと医療担当のカルロは帰還組ということで、残り4人をどう分けるかの話し合いとなります。
4人全員が残りたいと手を挙げる中、ムッタとフィリップはより高く手を挙げます。
帰りのビートルの中でムッタとフィリップは「俺たちが残るんだ」と決めていたのでした。ここは33巻でいちばん熱いシーンではないでしょうか。
#313 約束を
その夜、エディのもとにフィリップがやってきてお願いを言い残します。
次の日、エディたち4人の帰還が始まります。そこでエディからムッタにコマンダーの証として時計が渡されます。
通常であれば先輩であるフィリップにコマンダーが託されるはずでしたが、フィリップからエディにお願いしたこととは、ムッタをコマンダーにしてほしいということでした。
そして始まる、エディたちの帰還作戦と、ムッタたちの天文台ミッション!
宇宙兄弟33巻の感想
ジョーカーズが月に来てちょこちょことトラブルはありましたが、最大のトラブルが起きたという感じで、月ミッションで最も盛り上がってきました。
相変わらずの渋かっこいいエディ、クールに何でもこなしてしまうカルロ、うまくアシスト役になっているフィリップ。
そして最後の良いところを持っていくムッタです。
相変わらずのかっこよさ。
33巻でトラブル勃発ということは、34巻はハラハラドキドキ展開が続くと思います。
そんな次回の34巻は9月~10月頃でしょうか?早くも楽しみです。
▼34巻の感想はコチラ!