漫画「ちはやふる」40巻の感想:太一と新の決着【ネタバレ】

漫画

2018年11月13日に発売となった「ちはやふる」40巻です。

39巻の表紙は新と太一の名人挑戦陣でしたが、40巻の表紙は千早と若宮詩暢のクイーン側となりました。

ついに「ちはやふる」も40巻まで来ましたね~。アニメや映画化でかなり盛り上がりましたが、それも終わって今は漫画連載のみですが、この後どこまで話は続くのでしょうか?そろそろ終わりが見えてきたような気も・・・。

そんな40巻をご紹介します。

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ちはやふる40巻の内容・あらすじ

第204首:冷徹な鬼

39巻から続く、新 vs. 太一の第3試合目です。

2試合目を落とした新ですが、安定感が増し、着々と札を取っていきます。何でも出来た太一とカルタしか出来なかった新が対比されながら、試合は進みます。

太一は1字決まりの札を取って守りますが、それは1字ジャストに集中する行為であり、2字3字の札には遅れます。一方で新は、1.1字に集中し、安定して札を取っていきます。

話は変わって、試合後に倒れた千早が気が付き、そこへ若宮詩暢がやってきます。

カルタのプロになることを決意した若宮詩暢は、話題作りのためにクイーン戦を5番勝負とすることを千早に承諾するように頼みます。

千早は、憧れていた美しいクイーン戦の場が、実は2人きりの荒野だったと思い知ります。

太一を打ち砕くために、新は冷徹な鬼になり、それを自分も止められないと知るのです。

第205首:新と太一の決着

新と同じようにカルタしかないのが、若宮詩暢です。

プロになりたい、かるたで生きていきたいという気持ちから、利用できるものは何でも利用すると宣言し、5番勝負承諾を迫ります。

千早はあっけにとられつつも・・・太一と新の試合が気になり、見に行きます。

そこで見たのは、まさかの16枚差。

必死にしがみつこうとする太一ですが、18枚差で負けが決まります。

「悪かったな 邪魔して・・・」と呟く太一。

「おれがサッカーやってもよかったんや」と呟く新。

もし新が何でも出来たならサッカーを太一とやっていたと話だします。でも自分はかるた以外何もできない。だから太一はやったこともないかるたをやってくれた。こんなに強くなるまで努力してくれた。と新は本当に感謝していることを伝えます。

太一も生まれて初めて札が愛しかった、かるたが愛しかったと思います。

第206首:名人とクイーン

窓の外から周防名人が、太一と新の方を指さし、そして帰っていきます。

(これは太一と新のどちらを指さしていたのでしょうか??挑戦者となった新への宣戦布告とも、太一との師弟関係の終わりとも読めます)

太一は、新には日本一を取れと言い、千早には世界一なと言います。

千早は若宮詩暢と一緒に、各会代表者会議へと向かい、再来年からを予定していたクイーン戦5番勝負を、今年からにして欲しいと2人で頼みます。

千早は荒野に1人でいる詩暢を助けにきたんだと心に誓います。

第207首:ドタバタお笑い回

瑞沢高校かるた部の後輩たちが、祝勝会と残念会をやりたい!と言い出します。

太一の頑張りに後輩たち、そして仲間たちも感動しきりで、ひさしぶりに瑞沢高校かるた部の面々が揃います。

とは言え、受験生の太一や千早には時間がない!ということで、大江さんが言い出したのはなんと「布団なんじゃないでしょうか」。

大江家がお祖母ちゃんのために購入した100万円の布団を太一に1晩体験させようというのです。

瑞沢高校かるた部の面々で電車に乗り、太一の家まで布団を運びます。

布団を取り替えていると、太一が帰ってきて、太一母まで部屋にやってきて、瑞沢高校かるた部の面々が居ることがバレてしまいます。

帰り道、大江さんが太一に「いまでも千早ちゃんを好きですか?」と聞きますが、太一は「もうよくわらかん・・・でもだんだん薄れていくんじゃないかって思うよ」と答えます。

そしてそれぞれが、それぞれの目標へと向かいます。

最後にレアな「なんだこの布団?!」という太一のツッコミが響きます・・・。

第208首:2人の元クイーン

新は大学への推薦入試が合格となったことを知らされます。福井県かるた協会本部で合格祝いが開かれ、亡き祖父の永世名人のすごさが語られます。

周防名人に挑む新には、練習相手がおらず、千早はどんな練習をしているのだろうと気になります。

そんな中、若宮詩暢がYouTuberとなったことがかるた界で話題に。この話は41巻へと続きます。

一方の千早は、これまた伝説的な永世クイーンである渡会さんから連絡を受け、練習を見てもらうことになります。

これまで千早の練習を見ていた猪熊さんの家へと向かい、練習を開始しますが、渡会さんの若宮詩暢研究・理解にゾッとするほどの熱意を感じます。

渡会さんは年取って尚、若宮詩暢に挑戦するために努力を続け、東日本予選にも出場(1回戦負け)していたのでした。

千早は2人の元クイーンと練習しながら、新はどんな練習をしてるだろうと思い馳せます。

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ちはやふる40巻の感想

千早のクイーン挑戦に続いて、新の名人挑戦が決まり、ついに来たるべき舞台へと向けたストーリーが始まったなという感じでした。

それにしても、太一と新の決着後シーンは「ちはやふる」史上に残る名場面・感動シーンでしたねえ。

勉強もスポーツも何でも出来た太一と、かるたしかできなかった新。そしてそのかるたでは絶対に勝てない太一と、絶対に勝たなければならない新。

これまで積み上げてきた2人の関係性が、ついに頂点に来ましたね。

 

そして41巻へと続くのが、若宮詩暢のYouTuberです。これもかるたのプロになるための一環であり、不器用ながらも突き進むクイーンの姿です。

41巻の感想はこちら!

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