宇宙兄弟34巻は2018年10月23日に発売されました。
33巻までは単行本を購入していたのですが、引越しの際に荷物整理したこともあって、34巻からは電子書籍を購入しています。
表紙はアクシデントに見舞われたベティとカルロ。
カルロは生い立ちストーリーは怪しさ満点でしたが、急速に株を上げてきていますね。
ということで、宇宙兄弟34巻のあらすじと感想をご紹介します。
宇宙兄弟34巻の内容・あらすじ
#314 進んだ先で
エディ、ベティ、カルロ、アンディの4人は月面から飛び立ちます。
残されたムッタとフィリップは天文台へ向かい、作業を再開します。
エディたちは帰還船である65オリオンとのドッキングを行いますが、CME(コロナ質量放出)の影響からか、ドッキングを完了させることができません。
地球のハガードが下した決断は、65オリオンとのドッキングを諦め、本来はムッタたちが使うはずだった66オリオンとのドッキングを行うことでした。
66オリオンとはドッキングできるのか?と同時にムッタたちの帰還船オリオンがなくなることも意味する事態となります。
#315 血が増えている
月面に残されたムッタたちに伝えられたのは、エディたちは66オリオンとドッキングに成功して地球へ向かうこと、ムッタたちの帰還船に関する策を検討していることでした。
エディは「どこにいようと最後の最後まで-俺たちは”ジョーカーズ”だ」という言葉を残し、月を離脱して地球へ向かいます。
そしてベティの様子を確認したカルロが見つけるのは、出血が増えているという危機です。
出血が続いていることや、地球への着地の衝撃に耐えられないことを危惧したクジョーは、オリオンを地球ではなく、ISSに向かわせ、そこでベティを手術することを提案します。
#316 光ってくれよ
ISSには手術を想定した医療機器や薬品の備えがあり、地上からの遠隔手術も可能なのでした。前例のないISSでの手術に挑むことが決まります。
一方、月面のムッタたちは、天文台の接続を完了し、電源をONにします。
電力が供給され順番に光が付いていきますが、途中で止まってしまいます。
どうやらケーブルの断線や接触不良で電力不足となっているようです。
エディたちが居なくなって月面に残され、帰還船もまだなく、天文台プロジェクトも上手くいかなかったことで、どっと疲れが出てしまうムッタでした。
#317 優しい嘘
そんなムッタたちの様子を見て、エディとキャプコムのビンセントは、ベティがISSへ向かって手術することは、ムッタたちには隠しておくことにしました。
追加の帰還船については不穏な動きが・・・。アメリカ政府としては天候不調や太陽フレアのリスクを考慮して、オリオンの打ち上げはできないという判断でした。宇宙飛行士は自ら志願して残った(ので、生存を最優先には考えない)ことも念を押します。
宇宙飛行士室長のバトラーは、他国に助けを求めようと決めます。
そして、ベティの出血は止まらず・・・。
#318 空が見えるわけでもないのに
天文台の接続はA・B・Cの3つのラインがありますが、Aラインは正常と分かり、残るBCラインを確かめるためにギブソンとジョックの2台のロボットが向かいます。
基地で待機するムッタとフィリップを焦燥感や不安感が襲います。
天を仰いだところで空が見えるわけでもないのに、なぜか見上げてしまう2人。
一方のエディたちはようやくISSにドッキングしようとしています。
ベティの出血は1,300mlまで増えており、急いで手術しなければならないということで、クジョーとカルロは気合を入れます。
#319 二人で治す
ISSにドッキング成功し、ISS側の医療担当ケイトや、ローリーやノーマンといった面々がジョーカーズを迎えます。
そして、手術を行えるノード3へとすぐに向かいます。
待ち構えていたのはFIX-Dと呼ばれる4本の手を持つロボット。クジョーが遠隔操作しますが、通信を中継する衛星の状況によっては動作が遅延したり、止まったりするようです。
手術を開始するクジョーとカルロ。
まずはクジョーの指示でカルロが開腹し、カメラを挿入し、状況を整えます。
#320 潜るように
クジョーの遠隔操作と、カルロの現地サポートで手術は進みます。
出血や気胸の原因箇所を見つけ出し、治療に取り掛かります。
ここでクジョーの遠隔操作が動かなくなるアクシデントが発生!続きは君がやってくれとカルロに託します。
いつものようにさらっと「できるよ」と引き受けるカルロ。
#321 クリスの母親
今度はFIX-Dを遠隔(といってもすぐ横)でカルロが操作します。
クジョーは同じ映像を見ながら指示していきます。
ベティとの思い出を頭に浮かべながらカルロは手術を勧めていきます。
「大丈夫だ・・・俺が守る」とつぶやきながら、手術は佳境を迎えるのでした。
#322 脈動
ところ変わって、ムッタとフィリップは、エディたちの情報がこないことを疑いだします。
NASAに連絡を取るも、本当のことは告げられず、エディたちは天候不良で着陸待ちだとの偽の情報を教えられます。
そしてISSの手術へ戻ります。
クジョーの指示、カルロの操作によって、手術は無事成功します。
傷跡を縫って手術は終わり、ベティは麻酔から覚めます。
ISSの窓から地球を見て「ただいま」と思っちゃったと言うベティ。
ここで34巻は終わります。
宇宙兄弟34巻の感想
前巻で発生したジョーカーズ最大の危機ですが、紆余曲折を経て、ISSで手術成功となり、一安心という感じです。
生い立ちストーリーは怪しかったカルロですが、33~34巻で一気に株を上げてきましたね。
ベティの方も息子クリスとの絆を思い起こさせるストーリー満載でした。
ということで、表紙の通り、ベティとカルロが主役の巻でした。
35巻は2019年4月の発売となるようです。エディたちが今度は地球へと向かうことと、ムッタたちが月面で天文台を完成させることあたりのお話になりそうです。
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