漫画「ちはやふる」37巻の感想:盛り上げる準決勝とアッサリな決勝【ネタバレ】

漫画

2018年2月13日に発売となった「ちはやふる」37巻です。

表紙は新。あまり話には出てきませんが・・・。

そんな37巻をご紹介します。

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ちはやふる37巻の内容・あらすじ

第189首:太一の逆転勝ち

千早は6-1、太一は5-2の絶体絶命の状態です。

まずは太一 vs. 須藤さん戦。ダブで一気に3-3になります。太一の雰囲気に周防名人が重なる須藤さんは思います。「真島・・・おまえじゃダメなんだ。似すぎてんだよおまえら。かるたが大事じゃなくて。周防さんはさあ、かるたが大事な人間が倒さないと続けてくれないじゃん?あの人」

須藤さん、千早、新はかるたが好きすぎるタイプで、周防さんや太一はかるたが好きな訳じゃないタイプということが明言されるシーンです。

太一は尚も周防さんの影をちらつかせてついに逆転勝ちします。「大事にしないという方法でしか、何かを大事にできない」という思いとともに。

そして千早は怒涛の連取で1-1の運命戦に持ち込みます。

第190首:2つの運命戦の結末

張り詰めた空気が漂う中、観客一同が気づいたのは、「優木秀子 vs. 田丸翠」の戦いも運命戦までもつれているということでした。

しかし、それにいち早く気付きずっと見ていたのが桜沢先生でした。教え子の理音そっちのけで田丸さんの戦いを見ている桜沢先生の異質っぷりがすごいです。

そして2つの運命戦は、

「綾瀬千早 vs. 山城理音」→理音のお手つき

「優木秀子 vs. 田丸翠」→田丸さんが自陣札を取る

ということで、千早、田丸さんの勝利で幕を下ろします。

すぐに桜沢先生が田丸さんに寄っていき褒めるという、教え子の理音を無視なのがおもしろいシーンです。

一回り成長した田丸さんに、千早が立ちふさがります。

そして男子は、太一が棄権しようとしますが、原田先生がそれを止めて戦いが始まります。

第191首:決勝戦

戦いが始まり、原田先生も太一の中に周防名人を見出します。

原田先生はかるたを始めた12歳の頃を思い出し、今は読みが冴えても体が動かないというギャップにも苦しみ(だけどそれも楽しみ)、戦います。

しかし、調子はいいものの、最後はあっさりと太一が勝利します。

原田先生からの激励に涙しつつ、勝利を噛みしめる太一でした。

その後ろもあっさりと千早が勝利し、恒例のようにぶっ倒れます。

ということで、東日本代表は、太一と千早に決まりました。

第192首:クイーンと名人を目指す

新にも、東日本代表が太一と千早であることが伝えられます。

そして、太一は大江呉服店で袴を作ることに。机くんと肉まんくん、かなちゃんのいち団で向かいます。ちょうど来た千早も誘いますが、用事があるからとかなり我慢した様子で立ち去ります。机くんが渡すものがあるから後でメールすると伝えます(後で判明)。

大江呉服店につくと、かなちゃんの母がプロの腕で対応します。独自に研究し、競技かるたにいちばん向いているのは武者袴!と仕立てていきます。

一方の千早は、猪熊さん(過去にクイーン戦4連覇して産休)の家に行きます。若宮詩暢クイーンに勝つために猪熊さんに特訓してもらいに来たのです。

西の代表を素通りして早くもクイーンにを目指す千早に、ちょうど机くんからメールが届きます。それは7人の読手の音声でした。

一方の太一は袴を作り終え、机くんと肉まんくんに、「2人のうちどっちか名人戦で大盤係やってよ」と頼みます。太一も、西の代表の新を素通りして早くも名人を目指していたのです。

第193首:かるたの他に

かるたの練習は続きますが、かるたの他にやるべきことの話。

若宮詩暢クイーンはテレビに出続けており、お金を稼ぐことを頑張っています。異様なまでのスノー丸グッズへのこだわりを見せつつ、「うちにはかるたしかない」と呟きます。

それを聞いていたのは西の代表である結川桃です。結川は医学生として医師免許試験が控えていますが、西の代表として、千早、そしてその先のクイーンへと挑戦する心意気です。

育児に大変な猪熊さん、高3として勉強に大変な千早も、時間をみつけてはかるた特訓に励みます。

新は東京の大学受験(面接)に臨み、かるたを通して社会貢献する道を探ります。

そして東西挑戦者決定戦。

なんと太一は髪をばっさり切り、小学生の頃の雰囲気で会場に現れます。

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ちはやふる37巻の感想

189首の太一vs.須藤さんのシーンがいちばん重要に思いました。かるたが好きか好きじゃない(他が好き)かというくくりで、周防さんと太一は似た者同士であり、周防さんを倒すべきなのはかるたが好きな自分だと思っている須藤さん。

大事にしないという方法でしか大事にできないという太一の決意は、かるたに対して、千早に対して、新に対して、様々な思いが込められており、象徴的なシーンでした。

準決勝が熱かった分、決勝はとてもあっさりと終わりました。まぁこれは仕方ないですね。

東西挑戦者決定戦がついに始まり、髪をばっさり切ってきた太一も気になるところで、次巻に続きます!

 

38巻の感想はこちら!

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