これまで4年半ほど使っていたオーブンレンジが突然動かなくなり、思った以上にレンジのない生活というのは辛く、サクッと買い替えました。
以前に使っていたオーブンレンジはパナソニックのビストロであり、今回購入したのは東芝の石窯ドームです。
どちらもいわゆるスタンダードなモデル(価格帯:5万円弱)です。
実際に使ってみて色々と使い勝手が違う点がありましたので、オーブンレジンの買い替えの参考になればとご紹介します。
オーブンレンジを買い替えた経緯
パナソニック・ビストロが「H94」を表示して動かなくなった
2015年10月に購入したパナソニックのビストロ(NE-BS601)が、ある日突然、H94というエラーを表示して動かなくなりました。
調べてみるとH94というエラーはユーザーではどうしようもなく、メーカー修理になるということでした。
ネットで調べた限り、修理には2万円ほどかかるようです。
購入か修理か?
同じようなモデルを新品で買うと5万円、修理だと2万円という価格差はある訳ですが、とにかくレンジがない生活は意外に辛いのです。
冷凍ご飯が温められない、飲みものが温められないというのは、生活に支障をきたしました。
レンジ・・・頑張ってたんだね・・・。
修理に出すと2週間くらいはレンジが無い生活になってしまう訳で、新しく買えば次の日には届くというので、値段よりも便利さを優先してサクッと購入することにしました。
各社のオーブンレンジ比較
これはググれば詳しい比較サイトが出てくるので、そちらでご確認いただければと思います。
僕が理解したところを超ざっくりまとめると、
- パナソニック(ビストロ):レンジ・グリル機能が強い
- 東芝(石窯ドーム):オーブン機能が強い
- シャープ(ヘルシオ):過熱水蒸気調理が強い
- 日立:機能の特徴はなく、ちょっとお安い
という感じです。
パナソニックは”ビストロ”というブランド名のように焼く・煮る・蒸す・揚げるの機能をオールマイティーにこなしますが、他社と比較するとレンジとグリル機能に優位性があります。
また、東芝は”石窯ドーム”というブランド名からも分かるように、石窯のようなオーブンとしての機能を重視しています。
最近のスタンダードなオーブンレンジは過熱水蒸気調理ができるようになっていますが、元々これを商品化したのはシャープのヘルシオなのでその分野では未だに譲らないようです。
出遅れた感のあるのが日立で、機能的な特徴はなく、その分、価格で勝負という感じです。
ER-TD3000を購入した理由
これまで使っていたパナソニックのビストロ「NE-BS601」に不満はなかったので、後継機であるNE-BS606でいいかな?と思っていました。
しかし、妻が、5年も経ってないのに壊れたパナソニックはなんか信用ならない(オーブンレンジの寿命は10年というのが一般的らしいです)というので、じゃあ変えてみるかとなりました。
購入するのはスタンダードなモデル(価格帯:5万円)にするとして、各社の製品を比べていきました。
まず、我が家では過熱水蒸気調理はほぼやらないのでシャープは選択肢から外し、特徴のない日立も外しました。
次にパナソニックと東芝を比べました。
一番気になったのが、東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」は天面がフラットであるということ。
天面がフラットだと何が良いかというと、圧倒的に掃除が楽!ということです。
この1点のみで東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」に気持ちがかなり傾きました。
これまで使っていたパナソニックのビストロ「NE-BS601」も、後継機「NE-BS606」も天面はヒーターが露出しています。
なぜかというと露出していた方が簡単に火力が出るからなのですが、その点において東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」はオーブン最高温度300℃(ビストロは250℃)と高火力も同時に達成しています。
同じ価格帯にありながら、パナソニックのビストロよりも、東芝の石窯ドームの方がスペック的に上に感じました。
ということで、東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」を購入することにしました。
東芝・石窯ドーム「ER-TD3000」購入レビュー
縦に大きいだけなので同じ場所に入った
我が家のレンジ台です。
パナソニックのビストロ「NE-BS601」も後継機「NE-BS606」も大きさは26Lで、特に不満はありませんでしたが、東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」は30Lと大きくなりました。
大きくなったと言っても横幅は同じで、縦に大きい(高さがある)だけなので、これまで使っていたレンジ台にすっぽり入りました。
グリル皿の違い
左がパナソニックのビストロに付属していたグリル皿、右が東芝の石窯ドームに付属してきたグリル皿(実際には2枚)と金網です。
グリル皿の点ではビストロに軍配が上がります。
単純そうに見えてこの波々のグリル皿は工夫が詰め込まれているらしく、グリル調理においてはやはりパナソニックのビストロが優位のようです。
天面がフラットなのはやっぱり良いぞ!
東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」の内部はこんな感じで、写真のまま上が天面です。
購入の決め手となったフラットな天面ですが、本当に良いです!掃除が楽々!!
この1点だけでもオススメするのに十分な理由になると思います。
2段調理も良いよ!
26Lから30Lに大きくなったことについては普段はそんなに意識しませんが、何がいちばん違うかというと、2段調理ができることです。
クッキーなどのお菓子作りにこれは本当に便利!
オーブン機能はやっぱりすごい
実際にしばらく東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」を使ってみた感想としては、”石窯ドーム”というだけあって、オーブン機能はやっぱりすごいということです。
具体的には、以前使っていたパナソニックのビストロに比べて、
- 予熱がめちゃくちゃ早い
- 素材への熱の入り方が上手い
という2点を感じました。
オーブン機能といっても普通は180℃くらいしか使わないので、最大温度が250℃から300℃に上がったからどうなの?と最初は思っていました。
しかし、180℃しか使わないとしても、最高火力が高いというのは安定感が違うようです。
例えると、同じ時速100キロで走る車でも、最高時速120キロの軽自動車より、最高時速180キロのスポーツカーの方が安定してるよね、ということらしいです。
逆にオーブン機能以外はイマイチさも感じる
オーブン機能には大満足の東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」ですが、逆にそれ以外のレンジやトースターとしての機能はイマイチさを感じています。
まずレンジ機能ですが、以前に使っていたビストロと比べると庫内のセンサーが良くなっているはずなので、自動でも上手く温まるはずです。
確かに、冷凍ごはんなんかは非常に上手く温めてくれるのですが、少量のおかずを自動で温めるのには不向きのようです。
30秒とかでいいはずなのに、自動にすると2~3分も温めようとしてしまって、熱すぎる状態になってしまいます。
説明書にも少量だと上手くできないので手動で温めて欲しいという注意書きもありました。
また、飲みものを温める際には、以前に使っていたビストロだと60℃~80℃で5℃刻みの指定ができたので重宝していたのですが、石窯ドーム「ER-TD3000」には温度指定はありません。
普通、弱、強の指定はできるのでそれが代わりになるといえばなるのですが・・・。
トースターとしての機能ですが、明らかに以前に使っていたビストロと比べると時間がかかるのと焼き目がつきにくいです。
これはおそらく、露出ヒーターと天面フラット(ヒーター内蔵)の差だと思うので、仕方ないと諦めています。
まとめ|オーブンレンジは意外にも各社の特徴がある!
正直に言うと、オーブンレンジなんて各社どこのも大して差はないでしょ?と思っていました。
それが今回、パナソニック(ビストロ)から東芝(石窯ドーム)へ買い替えてみて、全然違うじゃん!と考えを改めました。
東芝(石窯ドーム)の良い点としては、
- とにかく天面フラットは最高!
- オーブン機能が強い
です。
逆に、東芝(石窯ドーム)のイマイチな点(以前使っていたビストロの方が良かった点)は、
- レンジの自動温め機能
- トーストを焼くのが遅い
です。
レンジ機能は適切に手動モードを使っていけばいいというのと、トーストを焼くのが遅いのは天面フラットの代償で仕方ないと割り切りました。
掃除が楽な天面フラットは個人的には超気に入っているので、それに魅力を感じるなら東芝の石窯ドーム「ER-TD3000」はオススメです。
逆に、トースト機能を使う機会が多いという方は、パナソニックのビストロのような露出ヒーター型にした方が良いと思います。
意外にも各社の特徴があるオーブンレンジは、自分の好みにあったモノを選びましょう!