落語系のボードゲームってあるのかな?と思って調べてみたところ、唯一(?)あったのがこの『真打』です。
落語は、前座→二ツ目→真打と昇進していくのですが、逆ピラミッド化していて、今では真打がいちばん人数が多いという状況であったりします。
なので真打がゴールということでもないのですが、一応、役職的には真打がゴールということです。
そんな『真打』という名がつけられた落語ボードゲームで遊んでみたのでご紹介します。
落語ボードゲーム『真打』
世界観
パッケージの裏はこんな感じ。
あなたは落語家となり、落語会の最後に出演する「トリ」の座を巡りライバル達と芸を競います。大ネタでトリを狙うのか?それとも芸を磨くのか?落語ゲームの幕が開きます!
プレーヤーは落語家となります。
ボードゲーム(というかカードゲーム)なので、駆け引きというか、バランスを取らなければならないのが、
- 大ネタでトリを狙う(=ポイントを取る)
- 芸を磨く(=有利なカードを取る)
の2つになります。
コンポーネント
箱を開けるとカードの束と説明書というシンプルな構成。
説明書を読んでルールを確認したらさっそくやってみようとなりました。
2~4人用のゲームですが、夫婦2人でやってみました。
『真打』の遊び方
セットアップ
カードはこのように並べて遊びます(説明書は置いてあるだけです)。
一番上の横長のカードは”称号カード”といってボーナスポイントになります。
中間は”落語会カード”といって、1年間で9回の落語会が開催されることになり、この落語会でトリをつとめるとポイントを得ることになります。
順番に5点→3点→5点→3点・・・となっていて、この5点の落語会をいかに取るかが、このゲームで重要だと感じました。
一番手前に並んでいるのが山札と楽屋にある”演目カード”です。
この演目カードを入手していき、落語会でかけるネタになります。
落語を知っていたら有利?
これはほぼ無いと思います。
落語を知っていると、
- 季節の演目(年末は芝浜だよね~)
- 数字の大小=ネタの大小(例えば1は時そばという前座話、13は芝浜という大ネタ)
みたいにルールを理解するのに役立ちます。
ただ、実際のプレイ(勝負)においては数字ゲームなので有利不利は特にありません。
2人プレイだと飽きが早い
2人で『真打』をやってみましたが、
- いかに5点の落語会を取るかが勝負
- 戦略よりもカード運でほとんど決まってしまう
という感じで、3回くらいやってみたところで飽きが来てしまいました・・・
4人までプレイできるので、人数をかえてやってみたらまた違った楽しみがありそうです。
シンプル
逆に言うと非常にシンプルなボードゲーム(カードゲーム)だと思います。
落語を知らなくてもプレイできますし、ルールが難しいこともないですし、少しでも落語を知っている人と「落語のボードゲーム?ちょっとやってみよ!」と遊ぶのには良いと思います。
落語をモチーフにしてはいるものの、実際の中身は数字ゲームですので、落語に興味があればある人ほど、「え?これだけ?落語要素がもっとほしいなあ」と思うのではないでしょうか?
たぶん『真打』を作るにあたっていちばん難しかったのがこのバランスを取るところなのだと思います。
落語に興味がある人口は少ないので、落語好き向けに作るよりも、落語をモチーフにしつつも落語を知らなくてもプレイできるというこの形になったのではと想像しています。
まとめ
落語をすこーし知っていて、落語をモチーフにしたボードゲーム(カードゲーム)と聞いて、ちょっとやってみたいかも!と思った人にはオススメです。
2人プレイはかなり軽めなので、やり込むというより、ちょっと2~3回やってみるという気軽な感じが合っていると思います。
逆に、落語めっちゃ好き!という人にはおそらく物足りないと思います。