映画「殿、利息でござる!」感想:コメディかと思いきや、イイ話だった【ネタバレ】

殿、利息でござる!ポスター

The Movie DB

10/5にDVDリリースとなった「殿、利息でござる!」を見ました。

阿部サダヲや瑛太が出演しているので、映画公開のときから気になっていましたが、スクリーンで見るほどではないだろうと思い、DVDになってから見ればいいやと思っていました。

ということで、「殿、利息でござる!」のDVD鑑賞の感想です。

スポンサーリンク

「殿、利息でござる!」のあらすじと感想

舞台は仙台藩の宿場町「吉岡宿」

仙台藩の中心からは少し離れた田舎の宿場町です。

宿場町は、藩の役人が通るときにその荷物を次の宿場町へ運ぶための費用(馬や人足)を負担するということになっていたそうで、その費用負担が重いために貧しい町でした。そのため費用負担に耐えられず、夜逃げしてしまう一家が続々と出るようなありさまでした。

そんな町に帰ってくるのが、京都でお茶のお墨付きを貰った瑛太です。瑛太は吉岡宿に帰ってお茶を栽培・販売し、名産にすることで吉岡宿を盛り上げようと考えているキレ者の役です。

てっきり瑛太が主人公かと思っていたのですが、後に出てくる阿部サダヲが主役のようです。W主演みたいな感じなのかも・・・?

吉岡宿の未来を憂う阿部サダヲと、奇策を閃く瑛太

阿部サダヲは造り酒屋の主人で、吉岡宿の貧困さに悩み、お上に上申しようとまで考えています。1人の百姓からの上申など、首をはねられかねない自殺行為であり、瑛太に止められて事なきを得ます。

それでも阿部サダヲは吉岡宿を救うために何かしなければならないと思い悩みます。

そんな阿部サダヲを見ていられなくなった瑛太が思いついたアイディアが、お上(仙台藩)にお金を貸し、その利息を貰って、馬や人足の費用に充てようということでした。

藩=殿様に対して百姓がお金を貸すなど前代未聞のアイディアであり、しかもそんな大金(3億円程度は必要)を用意できるはずがないという、提案した瑛太自身も冗談だと言ってしまうようなものでした。

謎の熱意をもって動く阿部サダヲと、呑気に茶作りに励む瑛太

瑛太はそんなアイディアを出したことは忘れて、若い嫁と一緒に楽しく茶作りに励みます。

一方で、阿部サダヲは(後から明らかになるが)謎の熱意をもって、瑛太のアイディアを実現するために、お金を出す有志として叔父を連れてきます。

その後も、アイディアの実現に積極的な阿部サダヲと、アイディアは出したが消極的な瑛太が、少しずつ有志を増やし、お金を集めていきます。役人に話を通すために、百姓と役人の間を取り持っている肝煎(寺脇康文)、大肝煎(千葉雄大)も有志に加わります。

この辺は、コメディ要素が満載で結構笑えて面白いです。

阿部サダヲの熱意のワケと、弟・妻夫木聡の存在

ここまで阿部サダヲが熱意を持って吉岡宿を救おうとする謎が少しずつ明らかになっていきます。これが物語の主ストーリーです。

実は阿部サダヲは実家から里子に出されたのですが、兄である自分が里子に出されたことに対して不信感を持っています。そして弟・妻夫木聡は実家の造り酒屋兼金貸し屋を継いでいますが、その優秀さに引け目も感じています。

瑛太は、阿部サダヲが妻夫木聡と実家への対抗心のために、吉岡宿を救おうとしているのではないかと問い詰めます。

守銭奴と思われていた妻夫木聡は、意外にも吉岡宿を救うために大金を用意してくれます。それは実家の造り酒屋を潰してしまうくらいの大金でした。

お金を用意できたので、貸付について役人の上申します。しかし、役人(松田龍平)から帰ってきた返事は、「話にならない」でした。松田龍平は利息を取られる側に回ることを忌み嫌っているためです。

明らかになる過去

この辺りからコメディではなく、普通にイイ話になってきます。

実は、阿部サダヲと妻夫木聡の亡き父親(山崎努)もまた、吉岡宿を救うために大金を溜め込んでおり、妻夫木聡はその遺志を継いでいたのでした。

そんなことは知らなかった阿部サダヲが、同じようなアイディアに行き着いたのは、流れる血と幼少時の父親からの教育によるものでした。そして、阿部サダヲを里子に出したのは、弟・妻夫木聡が賢いからではなく、目が悪いためでした。暗がりではほとんど見えず手探りで歩いているようです。目の悪い子を里子に出すのは忍びなく、健康な兄を里子に出したようです。

さすがに、そこまで弟が目が悪いのを、兄が知らないというのは無理やり感がありましたが・・・。

この親子2代に渡って、吉岡宿を救うために私財を投げ打つ覚悟をもっていることに、役人たちも心動かされ、貸付を了承します。

驚きのラスト

最後はなんと、仙台藩の藩主として、羽生結弦が出てきます。

役者でもないのに、すごく様になっていました。しかも意外にセリフが長い!

阿部サダヲ、妻夫木聡の兄弟の心に打たれた、藩主・羽生結弦が突然訪ねてきます。そして造り酒屋を潰すことは許さんと言って、酒の名前を授けます。藩主が名付けた酒が売れない訳がなく、これによって造り酒屋は再興します。めでたしめでたし。

まとめ

コメディから始まって、普通にイイ話になるという優等生的な映画でした。

所々、ん・・・?と引っかかるところはあるものの、全体としては面白かったです。

そんなに構えて見るような映画でもないので、暇な休日の昼間に見るような映画だと思います。キャストも豪華なのも楽しめるポイントです。

スポンサーリンク
オススメの記事
オススメの記事
  • このエントリーをはてなブックマークに追加